終わりが決まった日のこと
今でも鮮明に覚えてる。
たまたま仕事が早く終わって、ようし、いっぱいゲームできるぞ〜と思いながら家でぐーたらしてた。
もうすぐ、Aqua Timezのpipツアーだし早く新グッズ発表こないかな〜〜なんて思いながら、震えたスマホのメールを確認した
2018年5月8日18時15分
「Aqua Timezより皆様へ」
今思うと、どう考えても何か重大発表があるだろう件名。この時の私は「おっ!グッズ発表きたきた〜!」と思いながら気軽に開いたメールでした。
この画面が見えた、「ん?」と思いながら読み進めた。
「僕たちAqua Timezは2018年の活動をもって解散する道を選びました。
メンバー全員で話しあった結論です。
ごめんなさい。」
どうしてもここから先が読めない。
意味がわからなくて何回読み直したのかわからないこのたった四行。
読み直して読み直して出てきたのは、
「今日って4月1日だったっけ?」
「解散ってなんだっけ?」
の二つだけだった。
母親に「なんか変なお知らせが来たんだけど」とスマホを渡しながらpcでYahoo!ニュースを検索する。何も出てこない。母親は私を見るだけで何も喋らない。
「嘘かな?まちがいかな?」
そう思ったときだったと思う。もっと前からそうだったのかもしれないけど、私が自覚したのはそのタイミングだった。
手の震えと涙が止まらない。
「解散ってなんだっけ」と母親に尋ねながら、とにかく手の震えと涙が止まらない。
スマホを返してもらったものの続きを読むどころか、画面すら見られなかった。
18時45分 Yahoo!ニュース掲載
19時頃 Twitterトレンド1位「Aqua Timez解散」
「あ、本当なんだ。」と思ったと思う。
この辺りは何を思ってたかとか考えてたかは本当に曖昧で、ただただ、信じたくなかったんだと思う。
とにかく、とにかく読んでみよう。
そう思って続きを自分の部屋で読みはじめた。
はじめに書かれていた太志のメッセージの終末、この文章を読んで、もう先に進めなかった。
泣いて泣いて泣いて、涙が止まらなかった。
これまで、もう人生の半分以上追い続けて来た本当に大好きなバンドが解散する
なんとなく、やっとそれが分かったからか、本当に涙が止まらなかった。意味はわかった。でも理解はしたくない。「今までありがとう」も「お疲れ様でした」も言いたくない。解散しないでほしい。
そもそも私はAqua Timezが解散するなんて、1mmも思ってなかった。安室奈美恵さんが引退するチャットモンチーが解散すると聞いてもAqua Timezには全く結びつけて考えたことはなかった。
泣きながら思ったのは、
今からでも最後のツアーでチケットを取ってない公演は少しでも行ける可能性のある公演のチケットを押さえなきゃいけない。
ということだった。
pcを開いてローチケを開いてチケットを押さえつつ、上から順番に売り切れて行く様子を見て「ずっとこうであったら、解散しないでくれたのかな」と思いながら、ただただ泣き続けてた。
ツアーの後にラストライブが予定されていることを知ったのは、次の日も仕事だから寝なきゃいけないと思いながらも寝れず、Twitterを眺めていた時に公式Twitterが発表したのを見たときだった。
メール全文を読むことができたのは、次の日の夜だった。
この日を境にしばらくAqua Timezの音楽を聞けなくなった。
次の日の朝、リビングでニュースを見ているとAqua Timez解散のニュースが流れてきて、スマホがたくさん震えた。
たくさんの友人の中で当たり前のように
と認識されていたし、それが誇りだった。
初めて、その認識を後悔した日。
詮索もからかいもいらなかった、心配はちょっとありがたかった。
ライブの回数を数えると、
Aqua Timezの音楽を
生で感じることができるのは
残りたったの8回しかなかった。